豊国男の日記

日常生活の中で、考えついたことを綴ります。テーマは雑多な分野に及びます。

まだ婚活で消耗してるの?

職業にも栄枯盛衰があり、時代ととともになくなる職業、また新しく生まれる職業があります。

 

例をあげれば、昔は鉄道の駅の出入り口で、乗車時には駅員さんが切符を切り、下車時には回収していました。今は自動改札機が普及し、地方の小さい駅でなければ、駅員さんが直接切符を切ったり回収したりすることもありません。

 

新しく生まれた職業としては、結婚情報サービス業者、いわゆる婚活業者があげられます。昔、見合い結婚が多かった頃には、おそらくなかった業種でしょう。当時は、親戚のおばさんか誰かが見合い話を持ってきて、その流れに乗っていれば結婚できたのです。

 

前回は子育てについてでしたが、今回のエントリーでは、その前段階である結婚について考えてみます。

 

現在70代以上の方は、ほぼ全員が結婚する、「皆婚社会」でした。
ところが今や、生涯未婚率は男性が約20%、女性が約10%です。
未婚率の上昇に伴い増加した、「結婚したくてもできない」人をターゲットにして商売をするのが婚活業者です。

 

ケチをつける気は毛頭ありませんが、はたして結婚とは、婚活業者に大金を投じてまでしなければならないものでしょうか?

 

「結婚したくてもできない」人は、要は相手がなかなか見つからないのでしょう。
だとすれば、無理して相手を見つけようとするよりも、少し視点を変えて「結婚しないことのメリット」にも目を向けてはいかがでしょうか?

 

「結婚しないことのメリット」としては、第一に「自由でいられる」ことがあげられます。既婚者に比べれば、精神的にも、経済的にも、独身者は自由です。

 

第二には、独身で身軽であれば、転勤や転職も容易です。家族の了解を得たり、子供の教育を理由に単身赴任(要は家族別居生活)をしたりする必要もありません。自分一人生活するに足る収入が得られれば、思い切った行動が取れます。年功序列・終身雇用型の日本的雇用慣行が崩壊した現在、このメリットは大きいです。

 

第三には、第一のことにも関連しますが、家を買ったり子供を養育したりする費用がかからない分、自分のやりたいことに時間とお金を使えます。もはや右肩上がりで収入が伸びることは期待しがたい今の時代に、こうした恩恵を受けるには、扶養家族がいては難しいでしょう。

 

「結婚しないことのメリット」に目を向ければ、婚活業者に大金を投じる必要があるか否か、熟考できます。その上で、「やはり結婚したい」のであれば、そうした業者を活用するのも一つの方法です。その結果、結婚相手が見つかるかどうかは保証の限りではありませんが。

 

物事にはたいがい、「メリット」と「デメリット」の両面がありますから、そのどちらも冷静に見た上で、判断を下しましょう。このことは結婚のみならず、ほかのことでも同様ですが。