豊国男の日記

日常生活の中で、考えついたことを綴ります。テーマは雑多な分野に及びます。

なぜ、「自分の頭で考える」必要があるのかについて

昨日のエントリーで、「自分の頭で考える」ことの大切さについて述べてみました。
しかし、「言うは易く行うは難し」とことわざにもあるように、なかなかできることではありません。
その理由は、「周りと同じことをしていればなんとなく安心」という考え方が、まだ多くの人にあるからでしょう。
 
しかし、この考え方は賢明とはいえません。
というのも、今や「世間並みの普通」という基準があやふやになり、「周りと同じ」でいたいと思っても、周りにはいろいろな人が存在するようになったからです。
 
昨日のエントリーでも触れましたが、今や40代で20代の子供がいる人も、40代で未婚の人も、どちらも珍しくはありません。言ってみれば、どちらも「普通」なのです。
となれば、自分がどうなりたいかを考える必要が出てきます。
 
また、バリバリ働いて高収入を得る人も、「低収入まったり」の生き方をする人も、どちらも存在する社会では、「自分がどのような働き方をしたいか」考える必要があります。
 
その意味で、昔は恵まれていたともいえます。「20代で結婚するのが普通」、「学校を卒業したら就職するのが普通」だったのですから、「考える」必要もなかったのですから。
(結婚したくない人や就職したくない人は、昔も一定数いたはずですから、そうした人たちに「選択の自由」がほとんど与えられていなかったことを考慮すれば、一概に「恵まれていた」とは言い切れないかもしれませんが)
 
時代が変われば、個人に求められる能力も変わります。
昔は、「人並みに生きられる」ことが大事な能力だったのでしょうが、今はそれが「自分の頭で考えられる」ことに変化した、ということでしょうか?