ブラックバイトの問題について考える
ブラックバイトの問題について、NHKやTBSのテレビニュースで取り上げられていました。もはやブラック企業の被害は、社員・アルバイトを問わず及ぶようです。
ブラックバイトの一番の問題は、学生の本業である学業に支障が出ることです。試験の期間中でも、アルバイトのほうを優先させられるような例もあるようです。
企業のほうも、長引く経済の低迷で、何とかして人件費を削るために正社員を減らし、アルバイトのような非正規雇用を増やし続けています。そのせいか、身分はアルバイトでも、させられている仕事や責任は社員なみ、という人も少なくありません。今やこの国では、「働く」ことの底が抜けてしまったようです。
昔と違い、今や学生のアルバイトも、小遣い稼ぎのための手軽なものでなく、学費や生活費のために必要に迫られてのものが格段に増えています。経済的に恵まれていない家庭の子供が進学するためには、奨学金やアルバイト収入に頼らざるをえません。
お金が必要だからアルバイトをするわけですが、ブラックバイトの罠に落ち込んでしまうと、学業に支障が出ます。そうなると留年や中退につながってしまい、まともな就職が困難になります。
こう考えますと、結局は「お金があるかどうか」の問題に行き着くのでしょうか。
お金があれば、学生のときにあまり無理してアルバイトをする必要もありませんし、就職する際にも待遇の悪いブラック企業に入社する必要もありません。万が一入社先がブラック企業だったとしても、すぐに退社すればよいだけの話です。
格差社会のひずみと言いますか、貧しいがゆえに不利な立場に置かれると、昔に比べて一層厳しい生活を強いられます。こうした社会を変えていくためにも、苦労知らずの二世議員などに投票している場合ではありません。私たちが政治に関われる唯一の機会である選挙の投票について、より真剣に考えるべきです。そのことが、暮らしやすい社会を築く第一歩です。
このブログで繰り返し述べていますが、無知だと損をするばかりです。