豊国男の日記

日常生活の中で、考えついたことを綴ります。テーマは雑多な分野に及びます。

まだ子育てで消耗してるの?

今回のエントリーのタイトルは、イケダハヤト氏のブログ「まだ東京で消耗してるの?」をヒントにさせていただきました。イケダ氏ご自身が「どんどん利用してください」とおっしゃっていますので、遠慮なくパクらせていただきます。

 

最近は珍しくなくなりましたが、またも児童虐待のニュースがありました。
22歳の母親が、3歳の娘さんに熱湯をかけて火傷を負わせ、結果死亡させてしまったとのことです。

 

こうした報道を見聞きするにつけ、今の日本にいかに育児能力のない親が多いかを実感します。今回逮捕された母親は、10代で親になっています。こうした事件を起こしたことから、未熟なうちに子供を作ることの愚かしさを考えずにはいられません。

 

少子化の問題がかまびすしく議論されていますが、子供を作りさえすればよいわけではないことも、大いに議論されるべきです。

 

児童虐待が報じられる際、識者の見解も述べられますが、「子供を作りさえすればよいわけではない」とは、立場上やはり発言できないのでしょうか(あるいは、そうしたコメントは編集の際にカットされてしまうのでしょうか)?

 

少し視点を変えまして、自分の人生に子育てが本当に必要なのか、皆が再度熟考してもよいのではないでしょうか。

 

今時、「子供に老後の面倒をみてもらう」ために子供を作る人もいないとは思いますが、だとすればなおさら子供を作る必要性について熟考すべきです。

 

子供を一人前の大人に育て上げるためには、約20年の長い時間と、決して少なくはない額のお金がかかります。おまけに、今は高校・大学の新卒者でも、非正規雇用にしか就けない人も珍しくありません。そうなると子供は、生活の基盤を親に頼って生きることになります。

 

これだけの苦労をして子供を育てても、一人前に自活できるようになるのは難しい、おまけに自分の老後の面倒もみてくれないのであれば、一体何のために子供を作る必要があるのでしょうか?

 

もちろん価値観は人それぞれですから、「それでも私は子供が欲しい」のであれば、そうした方は作ればよいでしょう。

 

しかしながら、そうした考え方は「どこの大学にも受からなくても、受験勉強をすること自体に意味があるから、受験勉強をしたほうがよい」というようなもので、あまり賢明なようには思えませんが、いかがでしょうか?

 

人生の時間や、手にすることのできるお金は有限です。その限られた資源を、いかに有効に活用できるか、そうしたことをきちんと考え、行動できる能力こそ、現在の低成長時代に必要なのではないでしょうか?