豊国男の日記

日常生活の中で、考えついたことを綴ります。テーマは雑多な分野に及びます。

海老名市議の発言(同性愛者は異常動物)問題を考える

神奈川県海老名市の市議が、「同性愛者は異常動物」とツイッターに書き込んだニュースがありました。この市議の行動は議論の余地もない低質なものですが、「多様性を認める」ことがいかに難しいかも示しています。

 

わかりやすい例では「結婚しない」人に対して、今なお疑問を差しはさむ人が少なくないのが現状です(特に年齢の高い方に多いです)。
昔であれば、女性が働き、一人で生活を支えられる職業は限られていました(学校の先生や公務員など)。そのため、生活のために結婚する、という面も大きかったわけです。

 

しかし現在は、昔と違い「寿退社」などというのも死語になりました。「結婚したから仕事を辞める」のがなかば強制されていた昔とは違います。

 

こうした時代にあって、「結婚しない」女性が出てくるのは、むしろ自然な流れではないでしょうか?仮にそうした女性が10人に1人いれば、未婚率は10%上がります。

 

また、男性の側も、昔のように「結婚して一人前」という社会的なプレッシャーがあった時代であれば、適齢期になっても独身でいる男性には周囲が見合い話を世話しました。

 

ところが、男性にも「結婚して家族を養うという重荷を背負うよりは、独身で身軽なまま自分の趣味や何かに時間やお金を使いたい」という人もいます。こうした男性が仮に10人に1人いれば、やはり未婚率は10%上がります。

 

それでもなお、結婚しない人に対して疑問を差しはさむ雰囲気が根強く残っているのは、やはり「多様性を認める」ことがいかに難しいかの証明ではないでしょうか?