豊国男の日記

日常生活の中で、考えついたことを綴ります。テーマは雑多な分野に及びます。

「好きなことをする」ことについて

仕事を選ぶ際、「好きなことができる職業を選べ」というアドバイスをする人がいます。今回のエントリーでは、「好きなことをする」ことの是非について考えてみます。

 

仕事について言えば、「好きなこと」が職業に結びつくのはごく一部です。「野球が好きだからプロ野球選手」、「音楽が好きだからミュージシャン」といったあたりは簡単に考えつきますが、こうした職業に就き、生計を立てていくのは並大抵ではありません。

 

そもそも、プロのスポーツ選手を本気で目指すのであれば、そのために犠牲にしなければならないものも少なくありません。高校生、大学生の頃に、一般の学生がしているような遊び、アルバイト、恋愛といったものに目もくれずに練習に打ち込む必要があります。逆に言えば、それほどの「好き」でなければ、プロへの道など開けません。

 

それでは、仕事ではなく趣味としてやるのはどうでしょうか。こちらの場合、野球が好きなら草野球を、音楽が好きならバンド活動やカラオケをすればよいのですから、特に問題はありません。余暇に、好きなようにやればよいのです。

 

ところが、趣味としてやる場合でも、時間や予算の制約は受けます。働いている人であれば、仕事がある日に趣味に費やせる時間はわずかでしょうし、休日も趣味に没頭するよりも、家族サービスや家事などを優先させなければならないのが現実かと思います。

 

こう考えますと、「好きなことをする」ことに過度にこだわる必要もないような気がします。仮に好きなことがあっても、それに費やせる時間やお金は限られているわけですから。

 

それよりも、今の厳しい時代、「やったほうが良いことをやる」のが賢明かと思いますが、いかがでしょうか?