豊国男の日記

日常生活の中で、考えついたことを綴ります。テーマは雑多な分野に及びます。

英語が苦手な人向けの学習法

「英語が苦手」という方は、学生の方にも、社会人の方にも多いと思います。私も、現在は英検準1級を所持しておりますが、昔は英語が苦手でした。出身高校は、地方の偏差値40台の公立高校なので、いわゆる「地頭」も人並み以下だと思います。そんな私が、どのように英語を克服したかについて述べさせていただきます。

 

大学受験のために英語を学習する場合、最重要なのは読解力です。入学試験の過去問をご覧になれば、そのことは一目瞭然です。また、「読解力」は、身につけるまでに相応の時間がかかります。

 

英語が苦手な人というのは、学校の定期試験では良い点が取れても、模試を受けると成績がいまひとつ、という場合がほとんどです。こうなる原因ははっきりしていて、範囲が決まっていて、授業で先生が説明したことが問われる定期試験であれば、一夜漬けでも何とかしのげます。しかし模試では、出題範囲は学校の定期試験の比ではありません。要は、模試の成績が悪いのは、普段勉強していないのが最大の原因です。この事実ときちんと向き合い、今からきちんと学習しましょう。

 

英語が苦手な人の場合、「何をどう勉強してよいかわからない」ということも多いでしょう。こうしたときには、(手垢のついた言葉ですが)基礎をきちんと固めます。具体的には、英検3級の過去問を解いてみて(筆記のパートのみで結構です。リスニングはとりあえず後回しです)、満点近く取れなければ、高校の英語、ひいては大学受験のための英語はおぼつきません。ここはきちんと初心に返り、中学レベルの英語をもう一度復習します。「今さら中学英語?」といぶかる気持ちもわかりますが、ここで腰をすえて基礎固めをするかどうかが、英語を克服するための試金石になります。本気でやれば、2ヶ月で終わります。

 

中学英語の復習を終えたら、高校1年、2年の教科書を読み込みながら、英検準2級の問題集に取り組みます。英検準2級の筆記テストで8割を取れるようになったら、志望校の過去問をどんどん解き、その中で見つかった自分の弱点分野について、参考書等を利用してカバーしていきます。

 

英語が苦手な人の場合、やたらと手を広げるよりも、「中学英語の徹底マスター」→「高校の教科書を読み込みながら、英検準2級の筆記で8割」を目標に取り組むとよいと思います。

 

社会人の方の場合、「会話力をアップさせたい」という方が多いと思います。会話力を伸ばすには、リスニング力のアップが不可欠です。お薦めの教材は、NHKラジオの「基礎英語」シリーズです。「1」が中1レベル、「2」が中2レベル、「3」が中3レベルにおおむね対応していて、毎月テキストとCDが発売されます。ご自身のレベルに合ったものを選び、CDを繰り返し聞きます。「基礎英語3」をクリアーしたら、次は「ラジオ英会話」が良いでしょう。こちらも毎月、テキストとCDが発売されます。ダイアローグには、慣用表現も多く含まれていまして、ネイティブとの会話で使ってみれば喜ばれます。

 

TOEICのスコアアップを目指される場合は、レベル別の問題集等が大きな書店に行くと多数そろっていますので、見比べて気に入ったものを買って学習するとよいでしょう。

 

私もまだまだ発展途上ですが、一部の「英語の天才」にしか実践できない学習法よりは、凡人の私でもできた学習法のほうが参考になると思います。

あせらず一歩ずつ、進歩していきましょう。