豊国男の日記

日常生活の中で、考えついたことを綴ります。テーマは雑多な分野に及びます。

東筑高校・彦根東高校の甲子園出場から考えること

夏の甲子園の真っ最中です。
 
近年、甲子園に出場するのは、野球に力を入れている私立校が多く、公立校は数が少なくなりました。公立校の場合、生徒集めの手段が限られていることや、野球部に割り当てられる予算にも限りがありますから、こうした流れはやむを得ないことです。
 
そうした中、今大会では県内屈指の公立進学校が2校出場しました。福岡代表の東筑高校と、滋賀代表の彦根東高校です。
東筑高校は初戦で敗退しましたが、彦根東高校は1回戦をサヨナラ勝ちし、大会を大いに盛り上げました(2回戦で敗退)。
 
「文武両道」という言葉がありますが、彼らは学業と野球を高いレベルで両立させています。地方の、偏差値40台で、特にスポーツが強いわけでもない公立高校出身の管理人からすれば、誠にうらやましい限りです。
 
こうした子たちとは逆に、「勉強も苦手、スポーツも苦手」という子も少なくありません。今はあらゆることが二極分化しているようです。
 
実際、管理人の故郷でも、実家近くの高校が9人の野球部員を集められず、4校の連合チームで今夏の地方大会に出場しました。4校のいずれも、入学難易度はかなり低いです。
こうした高校では、大学入試のために勉強する子はほとんどいないでしょうが、部活動の加入状況も芳しくありません。
 
彼らは放課後、どのように過ごしているのでしょうか?遊びやアルバイトに忙しいのでしょうか?学校にも嫌々通っている子が多いのでしょうから、部活動などやりたくもないのでしょうか?
 
こうした状況を見るにつけ、日本の格差社会化は深刻な状況です。
優秀な人は何事にも熱心に取り組む一方、能力の低い人は意欲もなく、何事にもやる気が起きない。よって両者の差はますます広がる。
優秀な親を持った子供は、親の姿を見て、何事にも頑張るようになる。無能な親の元に生まれた子供は、親の姿を見て、ダラけて過ごすようになる。こうして、貧困が世代を超えて連鎖する。
 
最近、給付型奨学金の拡充など、貧しい子にも高等教育を受けさせる機会を与える動きが出ていますが、今の時代「親が貧しくとも有能」な子はどのくらいいるのでしょうか?